近年、デジタル技術が随分と進歩していますが、その弊害として個人情報の漏洩という問題が多発しています。個人情報が漏洩する一番の理由というのは、電子文書化された情報がコンピューター内にある特定のファイルに格納されているからでしょうね。従って、個人情報漏洩という問題を防ぐためには、特定の人しかファイルにアクセスすることすらできないというようにしておくべきでしょうね。
そのことに関してですが、以前楽天カードのことで電話で問い合わせたら、開口一番に私の生年月日や住所を尋ねられました。すると、電話に出たオペレーターの方が簡単にコンピューターで私の個人情報を調べることが可能でした。もちろん、それがオペレーターの特権なのかもしれませんが、顧客の個人情報は全てコンピューターで管理されているということが分かります。そのため個人情報漏洩のリスクを無くすには、電子文書化をせずに会社の金庫の中に文書として仕舞っておくということが妥当なのかもしれませんが、そうなると顧客からの問い合わせに対してすぐに応対ができなくなるかもしれませんね。あるいは、特定の人しか個人情報を調べることすらできないということにでもなれば、楽天のように大きな企業にもなると多くの顧客を抱えているために、問い合わせが殺到した場合には応対が短時間では不可能ということにもなってしまうでしょうね。
ところで、会社というのは個人情報だけでなく、取引先との機密文書なども数多く存在するためにコンピューターで管理しきれないような機密文書などは、データセーフ金庫に保管をしたり火災や災害で焼失してしまわないような金庫というものが必要になってくるでしょうね。さらに銀行であれば、お金を保管する大きな金庫が必要になってくるでしょうね。そうした意味においては、例えコンピューターで何もかも管理するような時代であっても、金庫というのは必要であると言えるでしょうね。